コスプレをする側にマナーの遵守が要求されるように、コスプレイヤーさんを撮影する側にもルールやマナーが存在します。
撮影者同士での交流があればよいのですが、レイヤーさんとしか繋がりがないとなかなか自分の言動がマナー違反かどうかを聞けませんよね。
また、自分が撮ってもらう側の時にも、カメラマンさんから見た時に自分の行動がマナー違反になっていないかはなかなか知ることが出来ません。
今回は、撮る側・撮られる側の両方の面から見たコスプレ撮影のマナーについてまとめて記事にしました。
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コスプレ撮影のマナー
コスプレの撮影には様々な方面への配慮が必要ですので、正直初めて撮影をするという方にとってはルールが多くとっつきにくいかもしれません。
しかし常識的に考えれば当然、というようなルールばかりですので、あまり身構えずにまずはマナーを『撮る側』と『撮られる側』とで一つ一つチェックしていきましょう。
撮る側
基本的なことですが、まずはレイヤーさんの嫌がることを強要するのはやめまよう。
例えばレイヤーさんが望んでいないのに下着の見えそうな際どい構図での撮影を要求するような痴漢行為はもちろんしてはいけません。
ロケなどで女性レイヤーさんと男性カメラマンが一対一の場合、レイヤーさんは嫌がるだけでなく恐怖を抱いてしまいます。
やたらめったレイヤーさんの言いなりになる必要は全くありませんが、ポーズのリクエストをする場合は常識を持ってお願いしましょう。
撮られる側
カメラマンさんに写真撮影をお願いする場合、何もかもをカメラマンさん任せにするのは避けるべきです。
例えばロケなどの移動の際に、当然のようにカメラマンさんに車と運転をお願いしたり、写真の構図などを丸投げしたりはやめましょう。
移動の際に機材の運搬を手伝うのは、カメラマンさんによっては機材を触られたくない方もいらっしゃいますので触ってよいか尋ねてからにしましょう。
また、野良カメラマンさんに声をかけて頂いたけれどお断りをしたい場合は、冷たい態度であしらったり、無視をせずしっかり言葉を選んでお断りしましょう。
カメラマンさんに撮って頂くのではなく友人と撮り合いをする場合は、自分ばかり撮ってもらうことのないように気を付けましょう。
もちろんこの時も構図などの希望を友人に伝えておくと、相手を困らせずに済むので撮りたい構図はあらかじめ考えておきましょう。
家で写真を見たら想像と違った! ということがあるとモヤモヤしてしまいますので、揉め事を避けるためにもデータは数枚毎に確認するとよいです。
スタジオでの撮影のマナー
スタジオで撮影する場合は、まず何よりスタジオの壁や床、セットや小物などを紛失・破損させないように注意を払って下さい。
また、スタジオを借りる際は時間がしっかり決まっていると思いますので、早く行き過ぎたり時間を超過しないように気を付けましょう。
自分達のグループだけで貸し切る場合は問題ありませんが、誰かとシェアする場合はあらかじめ使う場所や時間を相談しておくことをおすすめします。
ほとんどのスタジオでは土足禁止ですので、撮影用の室内履きを別に用意しておきましょう。
荷物を減らすためにスタジオまでその靴で行きたい、という場合は靴底を拭けるものと靴底に貼るマスキングテープを用意して行きましょう。
他にもスタジオごとのルールがあるかもしれませんので、スタジオを予約する前、行く前に規約をチェックしましょう。
撮る側
大きなスタジオやシェアスタジオの場合は他の利用者の方がいますが、小さなスタジオでは被写体1人とカメラマン1人の2人のみの場合もあります。
そういった場合、撮影者と被写体が異性である場合はお互い様々な面に配慮して撮影しなければなりません。
スタジオで二人しかいない時に男性カメラマンから執拗にローアングルで撮られてよい思いのする女性被写体はあまりいません。
また、嫌がっているにも関わらず何度も際どい構図を要求すると被写体の方が怯えてしまいますので、発言には気を付けましょう。
撮られる側
カメラマンさんによっては気にしないでいいという方も多いかもしれませんが、顔の向きによって照明を当てる箇所が変わります。
イベントではある程度無難な照明に設定しているかもしれませんが、スタジオではしっかりと画を考えて撮影していると思います。
ですので、一度機材をセットして貰ったら、ある程度枚数を取るまでは顔の向きを大きく変えない方がよい場合もあります。
動いたからといってマナー違反とまではいきませんが、カメラマンさんにどの程度ポーズを動かしてよいかを確認しておくとスマートに撮影が行えます。
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イベントでの撮影のマナー
コスプレイベントには自分達以外の撮影グループが多数いるほか、場所によっては一般の施設利用者の方がいらっしゃいます。
当然ですが、イベントとしてその場を借りているからといって一般の利用者の方に対して横柄な態度をとっていいはずがありません。
迷惑にならないよう、荷物を小さくまとめたり、通路を塞がないよう気を付けたり、一般の施設利用者の方へちゃんと配慮しましょう。
また、スタジオを利用する時と同様に施設に対する配慮も必要です。
立入禁止のエリアに入って撮影を行ったり、花壇に入って花を踏み荒らして撮影をする方は残念ながら少なくありませんが、当然マナー違反です。
常識的に考えればマナー違反と分かることですが、コスプレをすることによって冷静さを欠いて、こういった迷惑行為をしないように気を付けましょう。
もちろん、他のイベント参加者の方への配慮も必要です。
撮影スポットとなりそうな場所に荷物を置いたり、場所をずっと独占しては他の参加者の方の迷惑になります。
撮る側
被写体の方とカメラマンをするという約束をしている場合は、気を付ける点はスタジオでの注意点や上記の点を頭に留めておけば問題ありません。
しかし、イベントに野良カメコ(被写体となるレイヤーさんと撮影の約束をしているわけではないカメラマン)として参加する時の注意点は別にあります。
普段道を歩いていて、通行人の方を黙って撮ってはいけないのと同様に、コスプレイベントだからと言ってレイヤーさんを勝手に撮影してはいけません。
まずは写真撮影をお願いしてもよいかを確認してから撮影をしましょう。
また、撮影許可を頂けたからと言って専属カメラマンのように長時間レイヤーさんを拘束してはなりません。
そのレイヤーさんは他のカメラマンさんと約束をしているかもしれませんし、他のレイヤーさんと別の場所で撮り合いをするのかもしれません。
撮影を始める前に何カット程度、何枚程度撮るのかを大雑把にでも構いませんので申告しておくとよいかもしれません。
また、撮影を断られた場合はしつこく食い下がらずスッパリと諦めましょう。
断る理由は人それぞれですが、時間がないだけであったり、友人にしか撮って欲しくないという場合もあるので交渉の余地はないものと思いましょう。
撮られる側
カメラマンさんはファインダーを覗いている分、どうしても周りへの注意が怠りがちです。
ですので、被写体となるレイヤーはもしカメラマンさんや機材が通行の妨げになっているのに気付いたらすぐにカメラマンさんに伝えるとよいでしょう。
自身がマナーを守ることはもちろん、同行者やカメラマンさんが無意識にマナー違反をしていないかチェックしてあげることも大切です。
また、一般の方に声を掛けられるのはほとんどレイヤー側です。
一体何をしているのかと聞かれたら、無視をせずしっかりと答えるようにしましょう。
一般の方から「ここでこんなことされたら迷惑だ」と言われた場合は、撮影途中でも言い返さず場所を移動した方が無難です。
マナーを守っているにも関わらず移動した先でもまた注意をされた場合は、イベント主催の方に連絡をしてどうすればよいのか指示を仰ぐのも一つの手です。
撮影するときのおすすめのカメラ設定
コスプレ撮影をする際におすすめの万能な設定というのは正直なところありませんので、しいて言えばカメラ任せの全自動設定がおすすめになります。
全自動設定にすれば極端に白飛びしてしまったり、色合いがおかしかったりなどがほとんどありませんので、後々レタッチし易いと言えます。
しかしコスプレ撮影をしている方で全自動設定をしている方はもちろん少数派です。
ほとんどの方は自分好みに再度を上げたり、暗めに設定したりなど、キャラクターやシチュエーションにあわせた設定をしています。
無理におすすめと言える設定をご紹介するならば、キャラクターは派手な色合いのデザインが多いので彩度を上げると少し二次元風になりおすすめです。
まとめ
- コスプレだからといって特別視せず、常識的に考えて行動すればOK
- レイヤーもカメラマンも、仕事ではなく趣味でやっていることを忘れない
- 撮る側も撮られる側も他のレイヤーや一般の方への配慮を忘れない
コスプレ撮影における細かいルールはまだまだ存在しますが、まずは「落ち着いて、常識的に行動する」これを頭に入れておけば問題ありません。
もしマナー違反をしてしまっても、周りの注意を聞いてちゃんと改善すれば何も問題ありません。
「これはどうだろう?」という疑問が湧いた時は友人に尋ねたり、SNSを使って周りの意見を求めるのも一つの手です。
自分が心から楽しむためにも、周りに迷惑をかけずに撮影をしたいですね。
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