衣装やウィッグを揃えて、コスプレメイクも覚えて、マナーも勉強して……と様々なことをクリアした後にようやく辿り着ける「撮影」の時間。
もともとカメラ好き、写真好きの方ならすんなり取り組めるかもしれませんが、そうでない方は具体的にどうすればいいか分かりませんよね。
「カメラはあるし操作方法も分かるけれど、どうすれば格好いいコスプレ写真が出来上がるのか分からない!」
そんな方のために、コスプレ写真の撮影から公開までの手順をまとめて記事にしました。
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まずはコスプレ写真撮影をしてみよう
撮ってみないことには始まりませんので、ひとまず上手い人の撮り方や写真の構図を真似るようにして撮ってみましょう。
カメラの設定を場所と被写体に合わせて設定したら、数枚試し撮りをしてみて、問題がなければ撮影開始です。
初めの内は出来るだけたくさん撮るように心がけよう
一枚一枚を丁寧に撮ることはもちろん大切ですが、初めの内は同じ構図でも複数枚撮っておくことをおすすめします。
その場では上手く撮れているつもりでも、後で見返してみたらピントが外れていた、ブレていた、被写体が目をつぶっていた……なんてことはよくあります。
そういった事故を防ぐためにも、気に入った構図では特に多めに撮って保険をかけておく方が安心です。
この時、連写機能を使用しての複数回撮影では意味がないので注意して下さい。
あくまで初めて撮る時と同じように丁寧にピントを合わせ、構図を確認してからシャッターをきって下さいね。
デジカメでの撮影なら現像する必要がないので、コストの心配をしなくていいね!
初心者が写真を上手に見せる撮り方のコツ
たくさん撮っていると、なんとなく画にキレがなかったり、素人っぽかったりと写真の出来が気になってきますよね。
カメラ初心者がよく陥ってしまいがちなのが
- 何が何でも日の丸構図
- いつも被写体の全体を写してしまう
こちらの二点ではないでしょうか。
たまに意識をして上記の撮り方から離れた写真を撮ると、様々なバリエーションで写真が撮れるので撮影中も頭の片隅に置いてみて下さい。
日の丸構図自体は効果を考えて用いれば被写体が映える手法ですが、全ての写真をこの構図で撮ってしまうとなんだか野暮ったい印象になりがちです。
被写体が向かって左を向いているようであれば、あえて少しだけ左に空間を作ってみたり、逆に左を詰めてその先を想像させるようなカットにしてもOK!
また、せっかくレイヤーさんが全身衣装を仕上げてきたのだから……とつい全身を写そうとしてしまいがちですが、こちらも注意が必要です。
もちろん全身写真は必要ですが(初めて着る衣装は特に)、あえて一部見切れさせて「脱・記念写真」を意識して構図を考えてみて下さい。
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構図に困った時の万能ポーズ
自分を被写体にすることがある方にはよく分かると思いますが、レイヤーさんもプロのモデルではないのでポージングに困ってしまうこともあります。
そんな時に、レイヤーさんのポーズ決めのお手伝いが出来ればスムーズに撮影が行えますので、ある程度アイディアを持っておくとよいでしょう。
ここでは万能な基本ポーズをご紹介します。
1)腰に手を当てる
やんちゃなキャラクターであれば両手を腰に当てたり、女の子であれば少し胸を張り気味にしたりアレンジしてみて下さい。
2)衿や首元に触れる
衣服の襟首に軽く指をかける仕草はどんな性格のキャラクターでも違和感がありませんのでおすすめです。
3)腕や手を組む
元気なキャラクターであればしっかり腕を組み、知的なキャラやクールなキャラであれば肘に手を添えるように手を組んでみて下さい。
少女や大人しい少年のキャラクターならば腕ではなく体の前で軽く手を組んでお腹のあたりに添えるとそれらしくなります。
4)座る/しゃがむ
ポーズを考えることに夢中になっているとなぜか頭から抜けがちですが、立ちと座りでは構図も大きく変わるため困ったときは試してみて下さい。
5)寝転がる
横になれる場所であれば、仰向けに寝て上から撮影をしたり、うつ伏せになって肘を突いて状態を起こして撮ったりとポーズバリエーションを増やせます。
以上のような基本ポーズはあくまで応急処置ですので、あらかじめキャラクターを研究しておくともっと撮影をスムーズに楽しんで行うことができます。
スタジオで撮影した方が綺麗に撮れる?
証明写真を撮る時、スピード写真よりも写真館で撮った方が綺麗に撮れるから、スタジオの方が撮りやすいのかな?
スタジオの方がいいとは言い切れない所があるよ!
スタジオはある程度照明も考慮されている上に、セットも初めからフォトジェニックになっているため初心者でも簡単に撮れそうですよね。
かなり撮影技術の高い方であればスタジオのよさを最大限に生かせるよう機材をセットして撮影を行えますが、初心者はそうはいきません。
例えば白ホリは初心者でも比較的簡単に顔を綺麗に撮れますが、ライティングなどなくただ撮るだけではあまり面白い写真は撮れません。
公園などでのイベントでの撮影は難しいですが様々な要素がランダムに重なり(自然光や草花の様子など)、何も考えずに撮っても面白くなることもあります。
個人的にはどちらかが極端に簡単、難しい、ということはないと思うので、どちらも同じように行って撮影してみることをおすすめします。
さて、コスプレ写真の撮影が出来たらそのままアップするのではなく、一手間加えてもっと格好いい写真にしてみましょう。
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撮った写真を加工・レタッチしてワンランクアップ
既にご存知の方も多いかと思いますが、ネットなどにアップロードされているコスプレ写真のほとんどは撮ったままの状態ではありません。
ネット上の写真はphotoshopなどのソフトで編集されていることがほとんどで、色味や明るさだけを整えることもあれば、肌をレタッチするだけの時、両方の時もあります。
photoshopがあれば本格的な編集や加工も可能
色味や明るさ、簡単な肌のレタッチであればフリーソフトや写真編集用ではないソフトでも可能ですが、photoshopがあれば本格的な加工が簡単に出来ます。
GIMPなどのフリーソフトでも肌のレタッチなどは問題なく行うことが出来ますが、複雑な加工はツールが限られてしまうので難しいかもしれません。
しかしphotoshopでは、簡単なレタッチ以外に人物を合成する、エフェクトCGを追加するなど本格的な加工も可能なツールが揃っています。
もちろんテクニックが必要になりますのでphotoshopさえ手に入れられれば誰でも出来る! という訳ではありません。
使い方や技術を学べば格好いいコスプレ写真を作ることが出来るので、加工が好きな方はphotoshopにチャレンジしてみて下さい。
photoshopの様々なテクニックに関しては、Photoshop vipのサイトが参考になります。
>http://photoshopvip.net/
ソフトはすごく良いんだろうけど本格的すぎてちょっと大変そうだね・・・。
そういうエアロくんにはスマホアプリでレタッチを考えるといいよ!
スマホアプリのレタッチで見栄え良く
レタッチ用のアプリは、基本機能や場合によってはフィルターも搭載されているのでスマホに初めから入っているものでも充分です。
PCからスマホへ画像を送る際、iPhoneならiTunesなどを、アンドロイドならSDカードなどを利用すると一度にたくさん送れます。
明るさや明度などを一つ一つ自分好みに調節するとこまかくこだわって写真の雰囲気作りを行えます。
とにかくお手軽に!という方はフィルター機能を使用してワンタッチで写真を今風に加工してしまいましょう。
それでは加工で一手間加えたところで、いざコスプレ写真をアップロードしてみましょう。
コスプレ写真をSNSサイトやブログに投稿して公開する
これまでコスプレ写真は個人サイトやコスプレイヤー向けSNSへの投稿のみでしたが、今はtwitterなど一般SNSにもたくさんアップロードされています。
個人サイトは持っていなくてもSNSアカウントをお持ちの方は多いと思いますので、さっそくコスプレ写真をアップロードしてみましょう。
アップロードする前に、被写体全員に公開してよいか確認しよう
自分だけが写っている写真の場合は問題ありませんが、被写体が複数人いる場合は全員にネットへのアップロードが可能かどうかを確認しましょう。
中にはインターネット上に自分の顔を公開したくないという方もいますので、自分がいいからと言って勝手にアップロードしないようにしましょう。
もし被写体の中の一人が顔出し不可能で、けれどどうしても公開したい! という場合は、顔をスタンプなどで隠してのアップが可能か交渉してみて下さい。
個人サイトやブログ、SNSなどネット上に投稿する場合の注意点
インターネットに画像をアップロードすると、ほとんどの場合誰でも見られて、誰でも保存できるようになります。
「周りは上げてるし」「外国では顔出しが普通だし」と軽い気持ちでいる方は、アップロードする前に少し危険性について考えてみて下さい。
例えば、普段の生活のツイートをしているtwitterアカウントで顔を出してしまうと、かなり個人を特定しやすくなってしまいます。
犯罪被害を被る可能性が上がりますので、例えば日常ツイートをするアカウントとコスプレ写真を上げるアカウントを分けるなどの対策をしましょう。
また、コスプレイヤー向けではないSNSにコスプレ写真をアップすることに批判的な方もいらっしゃいます。
そういう方に配慮をしたい、という方はtwitterならprivatterを使用したり、SNSの写真アルバムを友人公開にする、など全体公開を避けてみましょう。
コスプレ好きの人にだけ公開したい、普通のSNSであげるのはちょっと……という方には、コスプレイヤーズアーカイブの利用をおすすめします。
>http://www.cosp.jp/
アーカイブの使用方法を過去の記事にまとめているので、初めて登録するという方は参考にしてみて下さい。
>コスプレSNS「アーカイブ」って?使い方を解説!
せっかく撮ったコスプレ写真、ネットに公開するだけでなく形にして残したい! という方は、写真集を作るのも一つの手です。
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形にして残したい! 簡単なコスプレ写真集の作り方
最近はスマホで撮った写真をフォトブックとして残す人が多く、写真集が小部数で安く発行しやすくなっています。
イベントで写真集を頒布したいという方はもちろん、記念として形に残して手元に残したいという方にもフォトブックでの写真集作成はおすすめです。
印刷所に申し込むよりもフォトブック専門の店の方が簡単で安いので、コスプレ初心者・写真集発行は初めてという方でも心配ありません。
とにかく激安で済ませたい! という方には、一冊198円(2017/06/23現在)で作れる「しまうまプリント」がおすすめです。
>https://www.n-pri.jp/photobook/
この値段にも関わらずカバーはマットコーティングで、本文のレイアウトはかなり自由度が高く、フォントも5種類から選べます。
値段が非常に安く、さらに納期も短いので試しに作ってみたい、という方でも気軽に注文できます。
頒布をせずとも、記念に一年に一冊作ってみるのもおすすめです。
まとめ
- 撮影の時は、記念写真のようになってしまわないように注意して撮る
- 撮ったままではなくレタッチしてアップするとキレイに仕上がる
- ネットに写真をアップする時には自分にも周りにも配慮が必要
こうして工程を文字にするととても長く感じますが、慣れればレタッチもアップロードまでの流れも難なくこなせるようになります。
初めの内は何も考えずに楽しむのが一番ですが、もし行き詰った時はこの記事のことを思い出して、少しだけ作品作りに工夫を加えてみて下さい。
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