コスプレは好きだけど、ポーズが思い付かないせいでいつも同じような写真ばかりになってしまう……そんな悩みを持つ方は少なくないはずです。
撮影自体は好きなのに、ポーズが思い付かず上手く撮影を楽しむことが出来ない! なんて、とてももったいないです。
今回は、原作をよく見てるはずなのに撮影になるとポーズが思い付かない……という方に向けて、
- コスプレのポージングの参考になるもの
- 撮影時のコツ
以上のことをご紹介致します。
コスプレポーズが思い付かない! 初心者は何を参考にすればいい?
コスプレ=生身の人間がするポーズの参考には、絵を描く方向けに作られた写真集・ポーズ集を参考にするのがおすすめです。
女性が女の子のコスプレをするのならある程度ポーズは思い付く……と思いがちですが、実際にやってみると案外どうすればいいか分かりませんよね。
同じ性別のキャラクターのポーズでも迷うのに、女性が男装をしたり、男性が女装をするのではなおさらアイディアが行き詰まってしまいます。
特に初心者レイヤーさんの場合、いくら原作の漫画やアニメを見ていてもいざ自分がポーズをとるとなると頭が真っ白になってしまうのではないでしょうか。
代表的なキメポーズは出来ても、写真映えしそうでなおかつそのキャラクターらしいポーズというのはコツを掴むまでなかなか思い付かないものです。
そういった時、参考にするのにおすすめなのが実写=写真のポーズ集です!
イラストは平面的なので、生身の人間がする動作の参考にするにはやはり同じ生身の人間がとったポーズの方がおすすめです。
イラストで見るよりも自分がそのポーズをとった姿が想像しやすく、また鏡を見ながらの練習でも自分と比較しやすいため写真のものをおすすめします。
ポーズ集を眺めながら、あのキャラはこのポーズをしそう、このポーズはあのキャラがやりそう、と想像していくと撮影時に思い付きやすくなります。
ポーズ集は様々なタイプのものが販売されているから、本をジャンル分けして紹介していくね!
コスプレ撮影の参考にもなるポーズ集・おすすめの本のご紹介
ポーズ集は数あれど、それぞれ特色を出すため何かのシチュエーションに特化していることが多いので、ポーズ集なら何でもいいという訳ではありません。
今回は、コスプレをするキャラや作品傾向にあわせて自分に合った本を選べるよう、本を分類してご紹介していきます。
女性キャラクター向けポーズ集
Amazon:キャラポーズ資料集 女のコの制服編
制服をテーマに掲げていますが、女の子らしい自然で写真映えする立ち方、ふとした仕草などがたくさん見られます。
レビューにもあるとおり、奇抜なポーズはなく日常的な姿勢を掲載しているのでどんな作品のキャラクターにも応用が利きます。
アオリや俯瞰の写真も載っているので、このポーズをこの角度から撮ったらどう見えるんだろう……という疑問も撮影前に解決してくれます。
男性キャラクター向けポーズ集
Amazon:新ポーズカタログ2男性の基本ポーズ編
男性の立ち、座り、寝姿勢の3パターンを網羅していて、同じポーズの別アングルの写真が大変豊富で様々な角度から姿勢を確認することが出来ます。
「ポーズが単純で全然参考にならない!」と思われるかもしれませんが、基本姿勢の中の男性らしさを観察するにはうってつけのポーズ集です。
女性が同じ姿勢をとった時とどう違うかを見比べてみると、男性らしい仕草を意識することが出来るので、是非よく観察してみて下さい。
アクションポーズ集
Amazon:高野人母美アクションポーズ ボクシング&ファイティングアクション
デッサン用のアクションポーズ集と言うとかなりアクロバットなものが多く、一般人のレイヤーには到底再現出来ないものが多いのが正直なところです。
しかしこちらの本はピンのカットですのでドラマティカルなスタントアクションはなく、素人でも頑張れば真似しやすいカットが多いです。
こちらはパンチやキックなどの現実的な戦闘の動作が中心ですので、進撃の巨人のような特殊な武器や装備の場合は原作を参考にすることをおすすめします。
刀を扱うキャラクター向けポーズ集
Amazon:作画のための 戦う和装男子ポーズ集 (廣済堂マンガ工房)
ピンの斬りかかるポーズはもちろん、2人での斬り合いのカットも含まれているので和系のジャンルのコスプレをする方には是非おすすめしたい一冊です。
殺陣を基本としていて、斬る側だけでなく斬られる側のショットも多く掲載されているため、ポージングを習得すれば臨場感のある写真が撮れそうですね。
刀を持ってなんとなく格好つけたポーズ……だけでは物足りない! という方は、この本を見て本格的な刀の振り方を覚えてみてはいかがでしょうか。
2人での撮影の参考になるポーズ集
Amazon:新ポーズカタログ3二人のポーズ編
ピンのポーズはそれなりに出来るけれど、ツーショットになると突然どうしたらいいか分からなくなる……という方におすすめなのがこちらの本です。
こちらのポーズ集には、恋人同士のポーズ、男同士・女同士の友達のポーズが載っているので、様々な撮影に応用することが出来ます。
色々な角度からの写真が載っているので、カメラマンさんに「この角度から撮りたい」とお願いもし易いので、持っていて損はないと思います。
さて、これらの本を読みたくさんのポーズが頭に入りましたが、見て記憶しただけでは上手くポーズを取ることは出来ませんよね。
カッコよくポーズをキメる練習法やコツを紹介していくね!
カッコよくポーズをキメるための練習方法やコツは?
アクションポーズはもちろん、日常的なものでさえ自然にポーズを取るのは意外と難しいものです。
ポーズのバリエーションが増えたからと言って安心してしまうのではなく、イベント前にポーズの練習をして完璧な写真を撮れるようにしましょう。
鏡の前でポーズの練習をする
家でポーズの練習をするには限界がありますが、するのとしないのでは見るからに成果が変わりますので時間に余裕があれば是非練習してみましょう。
出来れば全身が写る鏡の前で練習するのが一番ですが、なければ上半身のみ写る鏡で腕の角度だけでも練習してみましょう。
参考にする写真を見てポーズをとってみると、思っていたよりも腕や足を高く・低くしなければならない! のような気付きがたくさんあります。
また、カメラがどこにあるかによって手をどこに伸ばせば迫力のある写真になるかも変わります。
写真にした時の構図を考えて手の角度や足の向きを考えられるようになれば完璧にポーズをとれるようになりますので、是非意識してみて下さい。
カメラマンさんにポーズが甘ければ声をかけてもらうようお願いする
上手くポーズをキメるコツとして、周りに協力を仰ぐというのも大切な手段になります。
ちゃんと練習をしてカメラの位置を意識し、自分では完璧だと思ってもレンズ越しに見るとイマイチ……ということもあります。
そんな時、あらかじめカメラマンさんに「ポーズが甘い時は遠慮なく言って下さい!」と声をかけておくと上手く撮れる可能性が格段に上がります。
もしカメラマンさんが「もっと腕を上げてくれたら……」と思っていても、遠慮をして声を掛けられなかった、となるとお互い惜しい気持ちになりますよね。
すぐに信頼関係を深めるまではいかずとも、まずは一声かけて、良い写真を作りたいという熱意を伝えておくことをおすすめします。
ツーショットの場合はもう一人の被写体とよくコミュニケーションをとる
ツーショットはほとんどの場合、もう一人の被写体と身体が触れ合うほど近くに立ったり、肩に触れるなどのボディタッチが発生します。
しかしあまり打ち解けていない相手では、いくら撮影とはいえなかなかすぐには相手に触れることは出来ませんよね。
撮影前によくお話をして少しでもお互い心の距離を近付けてから撮影に挑めば、ポージングの際も「こうしていいですか?」と声を掛けやすくなります。
初対面ではなかなかすぐに打ち解けないかもしれませんが、お互いの撮影スタンスを確認しておくだけでもかなり違いますので、是非会話を試みましょう。
まとめ
- ポーズが思い付かない時は、ポーズ集を見て情報をインプットする
- 自分がやった所を想像し易いので、ポーズ集は写真のものがおすすめ
- ポーズは練習し、撮影パートナーとはよくコミュニケーションをとる
ポーズが思い付かないのにレンズがこちらを向いていると、なんだか焦ってしまいますよね。
中にはその時の感覚が嫌で、好きだったはずの撮影に苦手意識を持ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
ポーズが思い付かないのはセンスがないのではなく、インプット不足のことが多いので、これを機にポーズ集を見てバリエーションを増やしてみて下さい。